CharOverFlowプロパティ
文字型テキストフィールドとグリッドフィールドのオーバーフロー時の処理を設定します。
[構文]
レポートライブラリOCX
Object.CharOverFlow
= long
レポートライブラリ.NETコントロール
Object.CharOverFlow
= enumCharOverFlow
Object.CharOverFlow
= long
設定項目 |
内容 |
Object |
オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式 |
long
/ enumCharOverFlow |
オーバーフロー時の処理(設定値参照) |
[設定値]
long には次の値を指定します。
定数 |
値 |
内容 |
JV_OVERFLOW_ERROR |
0 |
出力しない |
JV_OVERFLOW_CUT |
1 |
カットして出力(初期値) |
enumCharOverFlow (列挙型)には次の値を指定します。
[解説]
出力する文字列が、デザイン時に設定した編集子の桁数を超えた時の処理を設定します。
レポートライブラリOCXの場合は、long型で値を設定します。
レポートライブラリ.NETコントロールの場合は、列挙型、または long型で値を設定します。
CharOverFlowプロパティは、文字型の編集子が設定されているテキストフィールド、グリッドフィールドのオーバーフロー設定です。数値型の編集子が設定されているフィールドのオーバーフロー設定には、NumOverFlowプロパティを使います。
レポートライブラリOCXを使用している場合や、レポートライブラリ.NETコントロールをErrorThrowプロパティを例外を発生させる設定にして使用している場合、CharOverFlowプロパティでオーバーフロー処理を設定しても、オーバーフローが起きた時には、オーバーフローをユーザーに知らせるため、SetFieldTextメソッドやSetFieldGridメソッドで「1042」のオーバーフローエラー(例外)が発生します。オーバーフロー発生後も処理を続行する場合は、エラーハンドラを作成し、その中で、エラーコード「1042」の処理を記述しておきます。
レポートライブラリ.NETコントロールをErrorThrowプロパティを例外を発生させない設定にして使用している場合は、オーバーフローが起きても例外は発生しません。オーバーフローが起きたかどうかはリターンコードで確認することができます。
※ヘルプの「アプリケーション開発/フィールドオーバーフローエラー処理」に言語ごとのコーディングサンプルがあります。
値の設定と参照はデザイン時、実行時に可能です。
−フィールド編集子
[コーディング例]
レポートライブラリOCX
Jvr.CharOverFlow = JV_OVERFLOW_CUT
レポートライブラリ.NETコントロール
列挙型を使う場合
(VisualBasic)
Jvr.CharOverFlow = enumCharOverFlow.カットして出力
(Visual C#)
Jvr.CharOverFlow = enumCharOverFlow.カットして出力;
(Visual C++)
Jvr->CharOverFlow = enumCharOverFlow::カットして出力;
long 型を使う場合
(VisualBasic)
Jvr.CharOverFlow = JV_OVERFLOW_CUT
(Visual C#) ※列挙型にキャストします
Jvr.CharOverFlow = (enumCharOverFlow)jvrvcsocx.JV_OVERFLOW_CUT;
(Visual C++)※列挙型にキャストします
Jvr->CharOverFlow = (enumCharOverFlow)JV_OVERFLOW_CUT;