ErrorThrowプロパティ(レポートライブラリ.NETコントロールのみ

メソッドを実行した時のエラー処理を設定します。  

[構文]  
 
Object.ErrorThrow  =  enumErrorThrow
 
Object.ErrorThrow  =  long  
 
 

設定項目

内容

Object

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式

long / enumErrorThrow エラー処理(設定値参照)
 
[設定値]
 
long には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_ERROR_THROW_VALID

1

例外を発生させる(初期値)

JV_ERROR_THROW_INVALID

0

例外を発生させない

 
enumErrorThrow (列挙型)には次の値を指定します。
 

出力しない

出力する

 
[解説]
 
ErrorThrow プロパティはレポートライブラリ.NETコントロール専用のプロパティです。レポートライブラリOCXでは使用できません。
 
メソッド実行時に例外を発生させるかどうかを設定します。 値は、列挙型、または long型で設定します。
例外を発生させる設定にすると、メソッド実行時にエラーが起きた時、例外が発生します。エラーハンドラを作成しておく必要があります。例外が発生した時のエラーコードは、ErrorCode プロパティで取得します。エラー内容は、ErrorText プロパティで取得します。
例外を発生させない設定にすると、メソッド実行時にエラーが起きても例外は発生しません。メソッドが正常に終了したかどうかは、メソッドの戻り値で判断します。
 
※レポートライブラリOCXにはErrorThrowプロパティの機能を持つプロパティはなく、メソッド実行時にエラーが起きた時は必ず例外が発生します。VisualBasicの場合には Err.Number にエラーコードが入ります。
     
[コーディング例]
 
ポートライブラリ.NETコントロール  
 
’列挙型を使う場合
 
(VisualBasic)
Jvr.ErrorThrow = enumErrorThrow.出力しない
 
(Visual C#)
Jvr.ErrorThrow = enumErrorThrow.出力しない;
 
(Visual C++)
Jvr->ErrorThrow = enumErrorThrow::出力しない;
 
’long 型を使う場合
 
(VisualBasic)
Jvr.ErrorThrow = JV_ERROR_THROW_INVALID  
 
(Visual C#) ※列挙型にキャストします
Jvr.ErrorThrow = (enumErrorThrow)JV_ERROR_THROW_INVALID;
 
(Visual C++)※列挙型にキャストします
Jvr->ErrorThrow =  (enumErrorThrow)JV_ERROR_THROW_INVALID;
 
 
例外を発生させる場合
 

Jvrnet.ErrorThrow = enumErrorThrow.出力する

 

On Error GoTo SampleError

 

Call Jvrnet.SetFieldText("伝票番号", "012345678901234567890")

 

  :

 

  :

 

SampleError:

 

MsgBox(Err.Description)

'例外処理の記述

If Jvrnet.ErrorCode = JV_OCXERR_FIELDOVERFLOW Then

 

    Resume Next

 

End if

 

 
’例外を発生させない場合
 

Jvrnet.ErrorThrow = enumErrorThrow.出力しない

 

ret = Jvrnet.SetFieldText("伝票番号", "012345678901234567890")

 

If ret = JV_OCXERR_FIELDOVERFLOW Then

 

    MsgBox("フィールドオーバーフロー")

 

End if