旧バージョンからの移行(JNI)
旧バージョンのレポートライブラリJNIを使ったプログラムを最新のレポートライブラリJNIに置き換える場合は、移行作業が必要です。
相違点
1.ファイル名が変わりました。(Ver.7~Ver.9.0の場合)
2.余白(マージン)の設定方法が変わりました。 (Ver.7の場合)
3.外字の描画方法が変わりました。(Ver.7~Ver.9.04の場合)
4.jvCreateの定数定義名が変わりました。(Ver.7~Ver.8の場合)
旧)JV_RDFMEM → 新)JV_RDFSVC
※定義値は同じです。古い定義名は、旧バージョンとの互換のため残っていますが、今後サポートの対象外となる可能性があります。新しい定義名へ変更することをお薦めします。
5.jvGetLongの定義名が変わりました。(Ver.7~Ver.8の場合)
旧)JV_PDF_SIZE → 新)JV_DOCMENT_SIZE
※定義値は同じです。古い定義名は、旧バージョンとの互換のため残っていますが、今後サポートの対象外となる可能性があります。新しい定義名へ変更することをお薦めします。
6.Adobe PDFデータをメモリ上で取得するファンクションが変わりました。(Ver.7~Ver.8の場合)
旧)jvGetData → 新)jvGetDocument
※古いファンクションは、旧バージョンとの互換のため残っていますが、今後サポートの対象外となる可能性があります。新しいファンクションへ変更することをお薦めします。
7.RDFビューアの動作が変わりました。(Ver.7~Ver.8の場合)
旧)jvSetPrevLongでページを変更すると自動的に該当ページが表示されました。
新)jvSetPrevLongでページを変更した時には、jvSendPrvCommandでページを表示する必要があります。
(8.プロフェッショナル(X64)Ver8.3~Ver9.08の場合)
プロフェッショナル(X64)Ver8.3~Ver9.08でハンドルやデバイスコンテキストに関する問題が見つかりました。
この問題はインストールディレクトリの「ProX64アップデート方法.htm 」に詳しく記述されています。ご参照ください。
移行作業
1.ファイル名を変更します。
jvalib.javaファイル中のレポートライブラリJNIファイル名に変更が必要です。
サンプルプログラムの中に新しいjvalib.javaファイルが入っています。ご利用ください。
2.余白(マージン)の設定方法が変わりました。
最新のレポートエディタでフォームファイルを開き保存した場合は、余白設定の見直しが必要です。
フォームファイルを旧バージョンのまま使用する場合は不要です。
-旧バージョンの余白(マージン)設定と変更
3.外字の描画方法が変わりました。
Ver.7を使って外字を描画している場合は、Ver.8以降では外字の描画方法が変わったため、外字が正しく描画されるかどうかのチェックが必要です。
また、Ver.7~Ver.9.04までのレポートライブラリでは、外字フォントを使って外字を描画していましたが、Ver.9.05でジャイブレポート外字ファイルを使って外字を描画する方法が追加されました。外字が正しく描画されない場合は、ジャイブレポート外字ファイルを使うことができます。
Webアプリケーションから外字を描画している場合、IIS7以降の環境では、外字フォントで外字を描画することができません。ジャイブレポート外字ファイルを使用する方法への変更が必要です。
-外字の描画
4.RDFビューアでページを指定した後に表示するコードを追加します。
ret = Jvalib.jvSetPrvLong(Jvalib.JV_PREVIEW_PAGE,3); //
ページ番号を指定
ret = Jvalib.jvSendPrvCommand(Jvalib.JV_PREVIEW_SHOW);
// 再描画