RDFファイル転送からメモリ転送への移行

RDFファイルや旧バージョンのCMFファイルによるWebシステムをRDFサービスデータのメモリ転送タイプに移行することができます。

RDF(CMF)ファイル転送タイプの問題点

大規模なサーバー・クライアントシステムでは、複数のクライアントからサーバーに対して同じタイミングで要求が発生することがあります。この時、サーバーで同じ名前のRDFファイルを作成していると、タイミングによっては、RDFファイルの内容が後続のもので上書きされてしまい、要求と異なるRDFファイルがクライアントにダウンロードされることがあります。このような事態が予測される場合には、RDFファイル名を別名にするなどの対策が必要です。

RDFサービスを使ったRDFサービスデータのメモリ転送

RDFサービスは、サーバー上で帳票を管理するツールです。RDFサービスを使うと、サーバー上に同時に複数の帳票(RDFサービスデータ)を混在させることができます。複数のクライアントからサーバーに対して同じタイミングで要求が発生しても、正しい帳票を各クライアントへ送信することができます。また、メモリ間転送のため、ファイルがサーバー上に残ることもありません。

移行作業

ファイル転送からメモリ転送へ移行する場合は、以下の作業を行ってください。
 
1.RDFサービスとRDF転送ライブラリのインストール
サーバーにRDFサービスとRDF転送ライブラリをインストールします。
 
2.プログラムの変更
 
○レポートライブラリ
出力先をRDFサービスデータに変更します。
 

(ASP)

 

 

JvrlibCtl1.OutDevice = JV_RDF

JvrlibCtl1.OutDevice = JV_RDFSVC

 

(ASP.NET)

コードは、製品添付のASP.NETサンプルを参照

 

(JAVA)

 

 

 

 

出力ファイル名を削除

Jvalib.jvCreate(Jvalib.JV_RDF, ・・,"a.rdf");

Jvalib.jvCreate(Jvalib.JV_RDFSVC,・・・,"");

 

 

jvCloseからRdrIDを取得

ret = Jvalib.jvClose(jid);

 

rdfID = Jvalib.jvClose(jid);

 
○プレビューコントロール
ファイル名の箇所を変更します。
 
JvitViewCtrl1.FileName = "kasai.rdf";
   ↓
  
(ASP/ASP.NET)
JvitViewCtrl1.FileName =
"<% Response.Write "/scripts/jvrsrv.dll?rdfid=" & JvrlibCtl.JobId & "&execmode=0" %>";
 
(JAVA)
JVRVW80Ctrl1.FileName = 'http://server1/cgi-bin/jvrsrv.dll?rdfid=" + Integer.toString(iRdfID) + "&execmode=1';