PrnHdcプロパティ
印刷するプリンタを設定します。
[構文]
Object.PrnHdc
= long
設定項目 |
内容 |
Object |
オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式 |
long
|
出力先プリンタのデバイスコンテキスト |
[設定値]
long には出力先プリンタのデバイスコンテキスト(Printer.hDC)を指定します。
初期値は0です。
[解説]
PrnHdcプロパティはX86対応版レポートライブラリのプロパティです。X64対応版レポートライブラリで印刷するプリンタを設定する場合は、SetParamメソッドを使用します。
PrnHdcプロパティは、プリンタのデバイスコンテキストを使ってプリンタを指定します。プリンタ名称でプリンタを指定する時は、PrinterNameプロパティを使います。
プリンタデバイスコンテキストが取得できない言語環境では0を指定することができます。0を指定した場合、PrnHdcプロパティには、デフォルトプリンタ(通常使うプリンタに指定されたプリンタ)のデバイスコンテキストが入ります。
レポートライブラリは、実行時に、プリンタドライバから様々な情報を取得し帳票を作成します。PrnHdcプロパティで指定したプリンタは、情報を取得するプリンタとしても使われます。プリンタデバイスコンテキストをフォーム作成時と同じものにすると、フォーム作成時と同じ状態で印刷やプレビューを行うことができます。フォーム作成時と異なるものにした場合は、線の太さや文字の印字位置などが変わることがあります。
以下の場合、PrnHdcプロパティで指定したデバイスコンテキストは無効となります。
(1)PrinterNameプロパティでプリンタを指定した場合
(2)SetPrinterプロパティで印刷ダイアログを表示し、OKボタンで終了した場合
(3)RDF形式の帳票の場合。プリンタドライバからの情報取得は、作成時ではなく、プレビューコントロールによるプレビュー時に行われます。
値の設定は、デザイン時、実行時(Startメソッドの前)に可能です。
値の参照は、デザイン時、実行時に可能です。
[コーディング例]
Jvr.PrnHdc = Printer.hDC 'プリンタオブジェクトのデバイスコンテキストを設定